マーケティングとは顧客から、すなわち企業の外部からみて、顧客への提供価値を上げていくことです。

ドラッカーは言います。

マーケティングとは顧客からスタートすることである。

このことの裏返しは、マーケティングは企業のから、社内からスタートするものではないという事なのです。

企業の売上・利益は、顧客への提供価値の結果もたらされるものです。

多くの会社で売上・利益の向上が声高に叫ばれますが、顧客への提供価値の向上無くして、勝手に売上・利益のみが上がることはありません。

経営者は売上アップの前に、まず自社がどのようにして顧客への提供価値を向上することができるのかを、充分に考察する必要があるのです。

私は価値向上会議というものを推奨しています。

月に一度、職場内で、先月よりお客様に対する提供価値がどのように上がったのかをテーマに、メンバーが発表します。

いきなり、大きな事業革新が起きて顧客への提供価値が爆発的に増大することはありません。

例えば、お問合せから返答までにこれまで4時間かかっていたのが3時間になった、お客様への提出書式が見やすくなった等。

どのような小さな事でもいいので、顧客への提供価値が先月よりも、昨日よりも上がっていることが重要なのです。

むしろいきなり大きな改善は起きませんので、「お客様志向の小さな行動に」いかに注目し、組織全体として顧客への価値向上に集中できるかがポイントになります。

顧客への提供価値の向上にあくなき熱意をもって燃える人をマーケターと言います。
マーケターとは企業ではなく、顧客からスタートし、価値向上に務める人です。

そしてマーケターの集団であるお客様第一の会社を私は、マーケティングカンパニーと定義しています。

是非自社の社員さんをマーケター、自社をマーケティングカンパニーと定義し、日々の活動の中で、顧客への価値向上に焦点をおいて、事業活動を進められてみて下さい。

顧客への価値向上のみが、唯一、売上・利益の向上をあなたにもたらすのです。

動画【顧客への価値向上に集中する。】【ドラッカー・経営セミナー】

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