太陽の温度は1500万度、その光の終結したエネルギーはあらゆるものを焼き尽くし、激しく爆発している容易に見える。

私は経営とは太陽であると思う。

起業家は未来に対するリスクに果敢に挑み、あらゆる不安を払拭しながら、メンバーをまとめ、大きな成果を上げ、社会に貢献していく。

働く者を誇りあるものとして光輝かせながら、一段高いレベルへと人間的な成長を導く。

起業家の勇気は、社会の闇を焼き尽くす、その強い使命感は社会の負の空気を人間にとって価値のある光の機会に変えようとする。

経営とは、そんなダイナミックな人間活動だと、経営コンサルタントとして日々、企業に接し、起業家と熱心に事業の未来についてアイデアを交わしている時につくづくと思う。

始まりは小さな光にすぎない、個人の思い付きや、ちょっとした欲望や、想い、それが多くの人の魂に火をつけ、人類にとっての希望となり、大きな仕事を成し遂げさせる、それが起業家であり、起業家精神だ。

経営学の父、20世紀最大の思想家といわれるピーター・ドラッカーは、「マネジメントとは人のことである」といった。
経営において最重要なものは、人間の幸せであり、人間の尊厳であるという意味である。

ドラッカーは、第一次世界大戦、第二次世界大戦を見た思想家である。

イデオロギー・政治思想・経済などが社会的な大義とされ、そのためにいとも簡単に人命が失われた時代。

その時代を目の当たりにしたドラッカーは、経営を研究する上で一つの結論に辿り着く。

それは、人が人以外のもの、つまりイデオロギー・金・思想などの犠牲になる世の中、人が人としての尊厳を抹殺される世の中は大変な間違いであると言う事である。

そして生まれた経営思想が、マネジメント。マネジメントつまり経営とは、起業家が主体となって社会に高い成果を上げ、企業の内外にある人の幸せを実現していくものであると言う思想。

その言葉が、極めて端的に、「マネジメントとは人のことである」という言葉に集約される。

それでは、人が中心にあり、人が幸せにある経営とはどのような経営だろうか。

経営者はどのような事に注意して日々の経営にあたれば、人を幸せにすることができるのだろうか。

この言葉にも、ドラッカーは大きな気づきをくれる。

「人が何かを成し遂げるのは強みによってのみである。弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい。」

「人の強みの上に強みを築き、卓越した誇りあるものとし、組織を卓越させよ。」というのがドラッカーの言葉だ。

経営において人が幸せになるということは、その人を活かすということだ。

その人を活かすということは、その人の強みを活かすということである。

人が幸せになる経営において、経営者が心がけなくてならないところはまさにこの人の強みを活かすということである。

あなたの組織では人が活かされているだろうか?人の強みを中心に人材配置を構成し、卓越した成果を上げられるような人事をしているだろうか。

人の強みを活かす経営においては、経営者が必ずやらなければいけないことがある。

それは、人の強みを組織の中で明確にし、互いに認識し利用しあえる状態をつくることである。

強み、特に、個人の強みというものは、実は自分では分からないものである。

コンサルティングの現場で、従業員さんに自分の強みをどう考えるか?という質問をすると、多くこのような答えが返ってくる。

「私の強みは笑顔です。」「私はガッツがあります。」しかし、これではいかがだろう。

笑顔が強みでは、組織の中でどのようにそれをもって貢献したらいいのかがイメージできないし、ガッツがあるだけでも、果たしてどのような貢献ができるかは不明である。

強みを明確に意識できなければ、組織の中で互いにそれを活用しあって成果をあげることはできない。

しかし、強みは誰一人として明確に認識できていないのが組織の現状なのである。

これはなぜか、自分の強みというものは、自分では当然できるものなので、人は自分では強みだと思わないのだ。

例えば、私はドラッカー経営のセミナーにおいて、9時~18時まで、ぶっ続けで情熱的に早口で話し続ける事ができる。そしてそれを何日も違うテーマで継続することもできる。

しかし、私はこう思ってしまう。

このように情熱的に話す事は、自分には当然できるため、隣のあの人にも簡単にできるはずだ。

この技術は、そんなに大したことではないだろう。

このように強みというものは、自分では認識できないものなのだ。

逆に人間は自分のできないところ・弱みは気づきやすい、仕事でミスをしたり、周囲に迷惑をかけたりするので、分かりやすのだ。

ほとんどの人は自分の強みではなく、弱みに注目して生きているのである。

しかし弱みに注目しては、人が幸せになる経営はできない。

経営者は意図して、組織の人達が強みを明確に認識し、強みを互いに活用できる状況をつくらなくてはいけない。

この強みを互いに使い合えるチームの作り方については、私のコンサルティングで十分に解説させて頂くが、

まず認識して頂きたいのは、経営において大切な事は、人を活かし、強みから卓越した存在に成長してもらうことである。

強みを活かされ、支援される組織の文化によって、人は最大の成長を遂げる。

本題に戻ろう。経営コンサルティングの現場で見たい経営とは何か?

経営とは太陽なのである。

経営と、起業家のリーダーシップは、働く人の心の闇・不可能だという疑念を焼き払い、希望に燃えた人間として成長させ、大きな使命を成し遂げさせるものなのである。

(著:ドラッカー理論で組織にイノベーションを起こす経営コンサルタント 村瀬弘介)

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