← 【人材育成セミナー】リーダーシップの本質とは?【人材育成のためのドラッカー・チェンジリーダー】
【今回は村瀬の定期メルマガより・・・】
こんにちは、村瀬です。
今日は、先日、非常に感奮した話をご紹介します。
この話を聴いて、私は、まるで魂が稲妻に打たれたかのように
燃えに燃えたんです。
ところで、
現代は末法・乱世だと言われます。
例えば、日本の人口動態、
地方人口においては、この先20年で、3割も減少します。
加えて、高齢化、市場が消滅して、エネルギーを失っていくのです。
加えてAI等の人口知能は、企業間格差を高め、
通常のホワイトカラーの仕事も多くが消滅するとも言われています。
こんな時代、
とても生き方のヒントになる話に出会いました。
論語のある一説にある、孔子の生きざまの話
混迷の時代、大変化の時代、末法と言われ、
希望が見出しにくい時代・・
リーダーはどのように生き抜くべきかについて
孔子は、示してくれていました。
でははじめましょう!
■末法の時代にリーダーはどう生きるべきか
まず、近年の最悪の時代といえば、第1次、2次世界大戦の頃です。
その時代を生きた、ドラッカーがたどった道はどうだったか
みてみましょう。
■混沌とした時代こそ、【原理原則】を問い続けた、ドラッカー
ファシズム(思想・経済・カネ・モノからくる全体主義)によって
【人が人として扱われなかった】時代。
その究極とも言える愚行、人が人を食い殺すような愚行
ホロコーストでは、300万人が惨殺
日本の原爆でも広島・長崎で合計30万人が惨殺されました。
人が人を喰うような、末法にドラッカーがたどりついた原則は
「経営とは、人(の尊厳)のことである」
という【人間中心の思想】でした。
ドラッカーは考えたのです。経済・イデオロギー、そんなモノがいくら発展しても
人が幸せにならないような世界に、何の意味があるのか・・・と
全てを、【人の幸せ、人間が生かされる世界】という原則から考えねばならない・・と
そして生まれた普遍の原則が「マネジメント=人が活かされる」でした。
【人が活かされない】ものに、幸せにならないものになど
なんの価値もない。
そんなものは、虚飾の張りぼてだとドラッカーは考えたのです。
■大変化・混沌の時代にこそ、【原理原則】に立ち返り、深める
【人が幸せになる・人が活かされる】という原理原則から見れば
どんな混沌の中においても、何をすべきか
何をすべきでないかが、見えてくるのです。
■戦乱の時代に、仁(愛)と徳治政治を問い続けた孔子
同様に、大きな戦乱の時代を生き抜いた人物が孔子です。
酒池肉林、戦乱、乱れに、乱れた政治を繰り返す諸国の君主のもとで
孔子、この世界を変えるために、何が必要かを考え悩みぬきました。
そこで、たどりついたものが、仁(愛)であり、徳治政治
孔子の思想は、仁(愛)・徳をもって人を治める思想
【人を人として活かす思想】なのです。
しかし、極めて本質的でも、
理想的な思想は、戦乱の世に受け入れられず、
14年も、苦難の放浪を続けた人物が孔子です。
■末法において、全く受け入れられなかった孔子の徳と仁の思想
理想主義者で、徳治、仁、を説く孔子のこの思想が受け入れられなかった
時代に、孔子がどのような思いでいたかが明確に分かるエピソードがあります。
10数年も諸国の君主を放浪し、理想的すぎて訳にたたないと
全く受け入れらない孔子の思想に対し、
弟子、子路が、質問したやりとりがあります。
このようなものです。
子路は孔子に言います。
「孔先生、もう放浪も10年を超えます。
このような乱世では、我々の徳治政治は受け入れられません。
山にこもり、隠遁してくらすべきではないでしょうか?」
そこで・・・
孔子は、こう返したのです。
「奮」、弟子たちと奮い立たせる思いで・・
弟子たちよ
私たちは人間として生まれたのだ。
いくら俗世を捨てても、鳥や獣となって生きることはできない。
私は人間とともに生きたい。
さらに、人間として生まれたからには、人間としての王道を歩みたい。
人間同士で苦しむだけ、苦しんでみたい。
そこにきっと私たちの求める、喜びも、安心もあると思うのだ。
天下に聖人がいれば、私たちが頑張る必要なんかない。
しかし、天下に聖人がいないからこそ、
私たちが頑張るしかないのだ!
■どんなに時代が乱れても、リーダーの行うことは【原理原則】を見出し
実践し、世に広め、幸せな世界をつくるという理想を進めることである。
孔子の、先ほどの言葉を聴いて、あなたは何を思いますか?
私もあと2年で50歳になりますが、さらに思想を強く、
人としての学門 そして、人生が変わる学問としてのドラッカー経営を
広めたいと、この話を読み直し、発奮しました。
■リーダーとして、【原理原則】と【燃える情熱・信念】を羅針盤として生きよう
この話を読んで、私は心に強く思いました。
人として、信念に生きることが、リーダーのすべき事だと。
原理原則に生きることが人間のすべきことだと。
ひとの行うべき、肝心だと。
そして見えました!
乱世にがっぷりよつで組み合って
奮闘して
【原理原則と信念】を一つのよりどころに、前進を続けようと
「暗夜を憂うことなかれ! ただ己の一灯を頼め」(言志四録)
(不安定な世界に惑わされず、自分の信念を信じて前進せよ)
あなたは、どう生きますか?
ドラッカーも言いました。
・あなたの使命は何か?
・あなたは何として覚えられたいか?
・死んだ時に、墓石になんと刻まれたいか?
人として生き抜くこととはどういうことか、
何を中心に経営を
何を中心に人生を生き抜くか
もっともっと、じっくり考えることが大切な時代です。
共に、情熱に奮起し、
原理原則に問い、
成長を続けましょう。
いかなる時代において、
孔子がそうしたように
ドラッカーもそうであったように・・
あなたとのご縁に心から感謝いたします。
あなたを心から応援しております。
ドラッカーの人間中心の原則を広める講師
志のコンサルタント
村瀬弘介(合掌)
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■ブログ執筆者 日本一分かりやすく!情熱的にドラッカー経営の本質を伝える・ドラッカー専門の経営コンサルタント
日本リーダーシップ・オブ・マネジメント株式会社 代表取締役 村瀬 弘介
「ドラッカー教えてくれる 人を活かす 経営7つの原則」著者
大学卒業後、株式会社KUBOTAの人事教育部で全社の人材育成を担当。経営と起業家精神をより深く学ぶために日本経営道協会(コンサルタント)に転職。
小宮一慶氏の経営する株式会社小宮コンサルタンツに経営コンサルタントとして転籍し、本格的な経営コンサルティングを開始。マネジメントを学ぶ中で、【ドラッカーの人を活かす経営】との運命的な出会いを果たす。
人が活かされ、高い成果を上げる幸せな企業をつくることこそ自分の天命だと悟り、2017年独立。「高い理想と自己犠牲の精神で、人の魂の成長に貢献する」「リーダーの人格の向上に奉仕する」をコンセプトに、使命感を持って日々の業務にあたっている。
講師としても依頼が絶えず、全国の商工会議所、経営者団体など各種経済団体でのセミナー講師、上場企業・中堅企業での研修講師を年間200日以上務める。「情熱的でドラッカー愛に溢れる講義は、まるでドラッカーのイタコだ」「ドラッカーが降りてきた」「マネジメントの真髄を見た」と熱狂的に支持する経営者が後を絶たない。
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