【イノベーションの7つの機会の解説2回目です】

ドラッカーはイノベーションを引き起こすためのポイントを、イノベーションの7つの機会として体系化しました。(ドラッカー著:イノベーションと企業家精神)

イノベーションの7つの機会とは次の7つの機会を言います。

 
【ドラッカーのイノベーションの7つの機会】

1.予期せぬ成功
2.ギャップ
3.プロセスニーズ
4.産業構造の変化
5.人口構造の変化
6.認識の変化
7.新しい知識
 
2回目の今回は、3.プロセスニーズと 4.業界構造の変化について解説します。
 

■3.プロセスニーズ

プロセスニーズとは企業から顧客に届くまでのどこかに、弱点や断絶した部分があり顧客が買いにくくなっている場合を言います。

最近までWEBで眼鏡を買う人はそこまでいませんでした。

眼鏡は実際にかけてみなければ、顔や服装にヒットするかどうかを確認することが難しく、通販で購入する事が難しいものだったからです。

しかし最近ある眼鏡屋がこの不便さを取り除く通販を始めヒットしています。

その眼鏡屋さんは、一度のフレーム5個くらいを試しに送ってくれて、試着でき、もし顔にフィットしなければ、返品できるという返品サービスを始めたのです。

顧客に届く前、顧客が購入するまでになにかの弱点や欠陥がある場合、これを覆すことができればイノベーションを引き起こす事ができるのです。

あなたの事業で、顧客に届くまでに弱点となっている部分、断絶している部分を探してみて下さい。
 

■4.市場と業界の構造変化

ドラッカーは言います。

「市場と業界の構造は中にいるものにとっては堅固で盤石なものに見える、しかし外部からの影響によってあっという間に崩壊してしまうものである。」(イノベーションと企業家精神)

昔、アマゾンが書籍をITで売り出した時に、多くの本屋さんは、本なんてネットで買う人はいないと笑いました。

しかしアマゾンが広まるつれ、多くの本屋が淘汰されてしまいました。

特に、今後注意しなければ、いけないのはネットの直販機能の強化により、多くの卸、商社、代理店機能に影響が及ぶということです。

あなたの事業の業界構造は今どんな変化の中にあるでしょうか?

ドラッカー・経営セミナーでは、イノベーションと7つの機会の3.プロセスニーズ、4.業界構造の変化について解説しています。