リーダーシップを高める ドラッカーの名言12選

「もしドラ」で経営者のみならず、有名になったドラッカーですが、今回はその中から、特にリーダーシップを高める名言を取り上げます。

リーダーとして成果を上げたい方、ご自身のリーダーシップに課題を感じている方に、ドラッカーの名言はリーダーシップを確立するための大きなヒントを与えてくれるでしょう。


■1 リーダーに求められるのは人格である。

人のマネジメントにかかわる能力、たとえば議長役や面接の能力を学ぶことはできる。
管理体制、昇進制度、、報酬制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずつこともできる。
だがそれだけでは十分ではない。スキルの向上や仕事の理解では補うことのできない根本的な資質が必要がある。真摯さである。

出典:「マネジメント」 P.F.ドラッカー

真摯さとは、人間として誠実・信頼できるという意味です。
ドラッカーは仕事の能力の高さよりも、まずリーダーが人間として信頼できる人間かどうかということを重視しました。真摯さだけは、リーダーは生来もっていなければならず、後天的に身に付けることはできないとしたのです。
ドラッカー経営の根本には、人間の幸せがあります。リーダーに人としての正しい在り方を求めます、それこそが真摯さです。

■2 その人の下で働かせたいと思うかが判断基準である。

組織のリーダー選ぶには何をみなければならないか。真摯さである。
重要なことは、わが子をその人の下で働かせたいを思うかである。その人が成功すれば若い人が見習う。だから私はわが子がその人にようになってほしいかを考える。

出典:「非営利組織の経営」 P.F.ドラッカー

真摯さとは、人間としての誠実さ、よりシンプルに言えば、家族、子供をその人の下で働き
その人のようになってもらいたいかということです。
真摯さの無い人をリーダーにすると、組織文化の根底が破壊されます。
有能さではなく、人間として正しい人、誠実な人、信頼できる人が指揮をとるというのがドラッカーの経営です。

■3 リーダーは私情にとらわれず、公正でなくてはならない。

CEOは客観的かつ公正でなければならない。超越した存在でなければならず、
好き嫌いどころか、仕事のやり方さえ気にしてはならない。唯一の規律は成果と人物である。
交友とは両立しない。社内に友人を持ち、仕事以外の話をするのでは公正たりえない。

出典:「状況への挑戦」 P.F.ドラッカー

リーダーシップの根底にあるのは、真摯さ、誠実さ、正しいさ、公正さ、高潔であることです。
ちょっと厳しい言い方ですが、リーダーはその高潔さ、公正さを保つためには、メンバーの一部をひいきしないようにどこにも属さぬ、中立した存在である必要があります。
そのためには、メンバーに人間として敬意は表しつつも、特定の深い付き合いは避けなければなりません。水のような透明さをもって、淡くすべての人に接する必要があります。

■4 リーダーはメンバーの強みのみを見なくてはいけない。

部下の弱みに目を向けることは、間違っているばかりか無責任である。
上司たるものは、組織に対して、部下一人ひとりの強みを可能なかぎり活かす責任がある。
そしてそれ以上に、部下に対して、彼らの強みを最大限に生かす責任がある。

出典:「経営者の条件」 P.F.ドラッカー

人が成果を上げるのは、強みによってのみです。弱みは強化しても平凡になることができるかも疑わしいものです。
リーダーはメンバーを活かし、組織に高い成果を上げる責任をおいます。
そのためには、メンバーの持つ弱みではなく、強みを把握し、強みから卓越した成果を上げる存在になってもらう必要があるのです。

■5 リーダーは人の強みを活かすものである。

成果を上げるためには、リーダーは人がもつ最大の強みに焦点を合わせ、その強みの発揮の妨げとならない限り、弱みは関係ないものとして無視しなくてはならない。
重要な事は人を変えることではない。人のもつあらゆる強み、活力、意欲を動員し、そうすることによって全体の能力を増大させることである。

出典:「経営者の条件」 P.F.ドラッカー

人が成果をあげるのは強みによってのみです。弱みはいくら強化しても平凡レベルまで到達することもできません。
リーダーシップとは人を活かし、組織に高い成果を上げる責任のことです。
その責任を果たすためには、リーダーはメンバーの強みを明確に把握し、強みをもとにした人事を組み、強みから卓越した成果を上げてもらう必要があります。ドラッカー経営は強みに集中するからこそ、大きな成果がでるのです。

■6 リーダーの役割とは使命を確立すること。

効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜き、それを目に言える形で明確に定義し、確立することである。
リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持することである。

出典:「未来企業」 P.F.ドラッカー

メンバーはリーダーの持つミッション・ビジョンについてきます。
ミッションとは組織の存在意義、何のためにこの組織は存在するのかという目的、ビジョンとは組織の未来像です。
リーダーは組織のミッション・ビジョンを明確に提示する必要があります。
特に、ビジョンとは1・3・5年後の未来に映し出されたテレビ映像の画面だと思って下さい。
あなたが組織をどう変えるのか、どのような未来像がメンバーに待っているのかというありありとした風景をチームに提示し、チームを鼓舞していくのです。
ビジョン無きリーダーは退屈です、偉大な仕事を成し遂げることはできません。

■7 リーダーは壮大なビジョンを描き、個人の徳を社会にとって利益にする。

社会にとってよいことを企業にとってよいことにするためには、懸命な仕事、優れたマネジメント、高度の責任感、大きなビジョンが必要である。
マネジメントが社会のリーダー的存在であるためには、この原則を行動の原理とし、意識として遵守し、現実に実行していかなければならない、
なぜならば、優れた社会、徳のある社会、永続する社会は、私人の徳を社会の福利の基盤としたとに、実現されるからである。

出典:「現代の経営」 P.F.ドラッカー

ドラッカーの経営においては、組織とは個人の強みを社会にとって生産的なものに変える道具にすぎません。
リーダーは個人の強みを発揮させ、高い成果を上げ社会に貢献することについて、メンバーを鼓舞する壮大なビジョンを提示できなければなりません。リーダーとして明確なビジョンを提示する必要があるのです。

■8 リーダーシップとは人の視座を高めることである。

重要なのはカリスマ性ではない。リーダーシップとは人を惹きつけることではない。
惹きつけるだけでは扇動者にすぎない。友達をつくり、影響を与えることでもない。
それでは人気取りにすぎない。
リーダーシップとは、人のビジョンを高め、成果の基準を高め、人格を高めることである。

出典:「マネジメント」 P.F.ドラッカー

リーダー以上になる組織はありません。リーダーシップの限界が組織の限界です。
リーダーとは組織の中で一番高い視座をもつものです。山で言えば山頂にいるのがリーダーです。
リーダーの志・視座は高くあらねばいけません。その視座をもってメンバーの視座を高め、チームに制約を超えさせ、偉大な仕事を為さしめるのです。

■9 リーダーは正当性をもたなければならない。

いかなる権力も、正当でないかぎり永続しない。いかなる社会といえども、一人ひとりの成員を組み入れない限り機能しない。われわれには二つの道しかない。
社会として機能する産業社会を構築するか、自由が無秩序や圧政のうちに消失するのを座視するかのどちらかである。

出典:「産業人の未来」 P.F.ドラッカー

ドラッカーの思想の根底にあるのは、人間として何が正しいかという正当性です。
リーダーとは正しいことを為すものなのです。人の強みを活かし、高い成果を上げて社会に貢献するという正当性、個人の強みを社会にとって有益なものに転換するという組織の正当性をもたなければ組織には存在意義がないことになります。

■10 リーダーシップとは正しい意思決定の事である。

やがて妥協が必要になるからこそ、何が受け入れられやすいかではなく、何が正しいかを考えなければならない。そもそも、何が正しいかを知らずして、正しい妥協と間違った妥協を見分けることはできない。
その結果間違った妥協をしてしまう。

出典:「経営者の条件」 P.F.ドラッカー

経営・マネジメントとは意思決定のことです。意思決定の根本にあるのは、誰が正しいかではなく、何が人として正しいかということです。妥協から意思決定に入ってはなりません。
最終的に妥協することになったとしても、リーダーはその正当性・正しさというものを徹底して熟慮しなければなりません。

■11 これからのリーダーは変化を活かすチェンジリーダーになれ!

今日のような乱気流の時代にあっては、変化が常態である。変化はリスクに満ち、悪戦苦闘を強いられる。
だが、変化の先頭に立たない限り、生き残ることはできない。変化を脅威ではなく、チャンスとして捉えるリーダーでなくてはならない。

出典:「明日を支配するもの」 P.F.ドラッカー

マネジメント・経営とは変化にいかに適応するかということです。変化をマネジメントするためには、変化の先頭に立ち、自らも変化を推進するエネルギーにならなければなりません。
自ら変革を先導するリーダーをチェンジリーダーといいます。
経営リーダーは変革の先頭に立つ、チェンジリーダーでなくてはいけないのです。

■12 責任とは外部に対するものであると同時に内部に対するものである。

リーダーの責任とは外部に対するものであって、かつ内部に対するものである。
外部に対しては成果に対する責任を持つことであり、内部に対しては成果を上げるために全力を傾けることである。
働く者としての責任とは、成果をあげることに責任をおうだけでなく、成果を上げる上で必要な、すべてを行いそれらの成果に全力を傾けることである。

出典:「マネジメント」 P.F.ドラッカー

組織の成果は、市場・顧客という外部にあります。リーダーは組織が外部志向になるように常に意識しなければいけません。また内部に関しては、強みを見出し、強みを外部の成果に結び付けられるような布陣をする必要があります。
リーダーの役割は、変転する市場と顧客に合わせ、社内を常に作り変えていくことです。

■ まとめ

リーダーシップを高める ドラッカーの名言12選 いかがでしたでしょうか。

ドラッカーのリーダーシップの根底にあるものは、人間としての真摯さ、正しさ、組織と自分の価値観に誠実に高い成果をあげていく、崇高な責任としてもリーダーの在り方です。

そしてグーグル、アップル、ユニクロなど現代の成長企業の多くがドラッカーの思想を軸に発展していきました。

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