今回のドラッカー・経営・マネジメントセミナーの動画では生産性・成果を高めるドラッカー関連本について紹介しています。

■組織の優劣は何で決まるのか?

ドラッカーは言います。

「組織に優劣があるのではない。学んでいるかいないかの違いである。

組織を強化したければ、学び合い、教えあう組織を創ることが重要である。」

今回は組織が学び、成長するドラッカー理論と、ドラッカー理論を実践できる書籍についてご紹介させて頂きます。

■ドラッカーを実践すると成果・生産性が向上する。

ドラッカーを取り入れると、なぜ成果が高まるのでしょう?

ドラッカーは言います。

「成果を上げる事は習慣であり、誰でも身に付けることのできる技術なのである。」

ドラッカーの理論を学べば、成果を上げる体系的な原理原則を身に付き、日常業務で活かせるようになるのです。

ドラッカーは書籍、「経営者の条件」や「プロフェッショナルの原点」で成果をあげるための5つの原則を紹介しています。

その第一の原則に、「成果を上げるためには、成果を明確に定義し、成果に集中せよ。」というものがあります。

成果があがる人は、成果を明確にし、成果に集中した一日を過ごしています。

組織の生産性をあげるためには、メンバーの一日の成果を明確に定義し、成果に集中して仕事をしてもらうことが重要です。

■ドラッカーの生産性向上理論を実践できる書籍とは?

この理論を実践する書籍が、「カエルを食べてしまえ!」(ブライアン・トレーシー著・ダイヤモンド社)です。

ブライアントレーシーは世界的な営業生産性向上のコンサルタントで知られています。

本書は題名にその内容が集約されている書籍です。

カエルとは一番重要な仕事、朝一番にオフィスに来たら、一番重要な仕事をまずかたずけてしまいなさい。

明確な成果に集中する時に、生産性が最大化するという書籍です。

ほとんどの人は成果を意識して仕事をせずにぼうっとしたまま、なんとなく仕事をしています。

しかし成果は、成果を明確に定義して集中するからこそ上がるものなのです。

是非、会社のメンバーに朝一番に成果を明確に定義して、成果に集中する組織を創って下さい。

生産性の高い組織とは、全メンバーが成果を明確に定義し、成果に集中している組織の事です。

本書はその重要性を教えてくれる良書です。

■良書を課題図書にして、社内読書会を開けば、研修以上の効果がある。

私がお勧めする社員教育の方法に、良書をメンバーで読み合い、感じた事を月に一度シェアするという社内読書会の開催があります。

本書のような読みやすい本は社内読書会の課題書籍として最適です。

メンバーと一緒になって読み、あなたの会社の生産性を最大化して下さい。

■ドラッカー理論によって組織の生産性を最大化するセミナー・研修を開催しています。

ドラッカーコンサルティング・研修についてはお気軽にお問合せ下さい。

■現場のアクションプラン

【1】朝一番に「今日いちばん重要な仕事」を一つ決める

出社してメールやチャットを開く前に、今日の成果に最も直結する仕事を一つだけ書き出す。そして、その一つから手をつける。細かな用件は、後回しでよいのです。

【2】メンバー全員に「今日の成果」を言葉にしてもらう

朝礼や短い打ち合わせで、一人ひとりに「今日、何を終わらせるのか」を一言で宣言してもらう。成果があいまいなまま一日が始まると、忙しさだけが残り、成果は残りません。

【3】月に一度、社内読書会を開く

読みやすい良書を一冊決め、全員で読み、感じたことを持ち寄る。教え合い、学び合う場が、どんな研修よりも組織を強くしていきます。

■成果につながる方法とそうでない方法

成果につながる方法 成果につながらない方法
今日の成果を明確に定義してから始める なんとなく目の前の仕事から始める
一番重要な仕事を朝一番に片づける 簡単な仕事から手をつけて安心する
学び合い教え合う組織を育てる 個人の頑張りだけに頼る
良書を全員で読み、実践に落とす 本を買って満足し、読みっぱなしにする
成果を習慣として身につけさせる 一度きりの号令で終わらせる

■経営者へのメッセージ

生産性という言葉を聞くと、道具や仕組みで一気に上がるもの、というイメージを持たれるかもしれません。けれど、ドラッカーが教えてくれるのは、もっと素朴なことです。成果を明確にし、そこに集中する。この習慣を一人ひとりが身につけたとき、組織の力は静かに、しかし確実に変わっていきます。

そしてもう一つ、忘れてはならないのが「学び合う」という文化です。優れた会社とそうでない会社の違いは、才能ではなく、学んでいるかどうかにある。ドラッカーのこの言葉は、規模の大小を問わず、すべての会社に当てはまります。

社内読書会のような小さな取り組みは、地味に見えるかもしれません。それでも、同じ本を読み、感じたことを語り合う時間は、社員さんの視野を広げ、仕事への向き合い方を変えていきます。

焦る必要はありません。まずは一冊、そして一つの成果から。その積み重ねが、やがて組織そのものを強くしていきます。

■参考にしたい生産性向上に関する名言

「成果をあげることは一つの習慣である。実践的な能力の集積である。そして、実践的な能力は修得することができる。」
── ピーター・ドラッカー『経営者の条件』

「生産性の向上には、頭を使って働くこと、賢く働くことが必要である。」
── ピーター・ドラッカー『プロフェッショナルの条件』

「最も重要なことに集中せよ。二番目に重要なことにさえ取り組んではならない。」
── ピーター・ドラッカー『経営者の条件』

「学ぶことをやめた人は、二十歳であろうと八十歳であろうと老いている。学び続ける人は、いつまでも若い。」
── 松下幸之助

■クライアントの実践事例

私のお客様の、印刷業E社(社員25名)の社長さんは、「みんな真面目に働いているのに、なぜか成果が出ない」と悩んでおられました。残業も多く、現場は疲れているのに、数字は伸びない。よくあるご相談です。

そこで私がお願いしたのは、たった一つ。毎朝、社員さん一人ひとりに「今日いちばん終わらせたい仕事」を一つだけ紙に書いてもらう、ということでした。あわせて、月に一度、読みやすいビジネス書を全員で読む社内読書会も始めていただきました。

半年ほど経った頃、社長さんから嬉しいご報告がありました。「朝の一枚を書くようになってから、社員が自分で仕事の優先順位を考えるようになった」と。読書会で交わす感想も、だんだん自社の仕事に引き寄せた具体的なものへと変わっていったそうです。

派手な仕組みを入れたわけではありません。成果を明確にし、学び合う。その素朴な二つを続けただけで、E社は少しずつ、しかし着実に変わっていきました。

■生産性向上に関してよくある質問と実践へのアドバイス

Q. 社員は忙しく働いているのに、成果が上がりません。

A. 「忙しい」と「成果が出ている」は別のことです。まずは一人ひとりに、今日終わらせたい成果を一つだけ言葉にしてもらってください。成果があいまいなままだと、努力が空回りしてしまいます。定義することが、集中の第一歩です。

Q. 社内読書会をやってみたいのですが、続くか不安です。

A. 最初から立派にやろうとしないことです。薄くて読みやすい本を一冊選び、月に一度、三十分だけ集まる。感想を一言ずつ言い合うだけで十分です。無理のない形で始めれば、自然と定着していきます。

Q. 「重要な仕事から手をつけよ」と言われても、どれが重要か分かりません。

A. 判断に迷ったら「これをやらないと、今日一日が無駄になる仕事はどれか」と自分に問うてみてください。多くの場合、それが最も重要な仕事です。まずはそこから、一つずつで構いません。

Q. 生産性を上げるには、新しいシステムや道具が必要ではないですか?

A. 道具が役立つ場面はもちろんあります。ですが、その前に「成果に集中する習慣」がなければ、道具は宝の持ち腐れになります。ドラッカーが言うように、生産性はまず考え方から。土台を整えてから、道具を足していくのが順番です。

なぜ、今の管理職研修だけでは組織は変わらないのか

ここまでお伝えしてきた考え方や実践法は、確かに組織を変える力を持っています。ただ、正直に申し上げると、個人の工夫や一度きりの研修だけでは長続きしないことも多いのです。担当者が代われば元に戻り、忙しくなればまた元のやり方に引き戻される。そんな会社を、私は数多く見てきました。

変化の遅い時代は、決められたことを回す「管理する管理職」でよかった。しかし今、求められているのは、経営者と視点を合わせ、一丸となって組織に変化を生み出すチェンジリーダーです。生産性、部下育成、理念の浸透——管理職が抱える課題の根本を解くヒントは、すべてドラッカーにあります。だからこそ、普通の管理職研修ではなく、ドラッカーを学ぶ研修が必要なのです。

難解なドラッカー理論を、中小企業がすぐ実践できる「仕組み」に

とはいえ、ドラッカーは難解です。言葉を抽象的に学ぶだけの研修やセミナーは「難しいだけ」で終わり、中小企業の現場では使えないことがほとんどです。

そこで村瀬弘介は、ドラッカーの理論を、中小企業がそのまま実践できる形に体系化しました。それが「村瀬式・ドラッカー7つの原則」です。導入企業は257社以上、土台となる書籍(産業能率大学出版部)は7刷のロングセラーになっています。

「分かる」だけでなく「腹落ちする」研修

知識を詰め込むだけの研修とは違います。受講した社長・管理職の方が、その場で自社の課題に置き換え、「明日、これをやろう」と動き出す。情熱と感動を伴い、心から腹落ちする——それが村瀬式の研修です。これまでの受講実績は1,520名以上。「社長の魂に火がつく」と言っていただくことも少なくありません。

管理職が育てば、組織そのものが変わっていく

一人の管理職が変われば、チームが変わります。チームが変われば、次世代の幹部が育ちます。そして組織全体が、自ら成果を生み出す集団へと変わっていく。管理職研修・社員教育は、その変化の連鎖の起点です。


ドラッカー7つの原則研修

ドラッカーの原理原則を組織に導入し、成果に集中する強い組織をつくる。それが、村瀬式・ドラッカーの管理職研修です。対象は経営者・経営幹部・上級管理職・マネージャー。社長の判断軸づくり、経営チームの育成、管理職のリーダーシップ向上を、コンサルティングと研修を組み合わせて実現します。

貴社の管理職研修・人材育成の課題に合わせたご相談も承っております。まずはお気軽にお問い合わせください。研修の詳細はこちらのページをご覧ください。

ブログ執筆者:ドラッカー専門の経営コンサルタント 村瀬弘介

中小企業向けに、難解なドラッカー理論を「そのまま実践できる仕組み」へと体系化した「村瀬式・ドラッカー 人を活かす経営7つの原則」を提唱。導入企業257社以上、受講者1,520名以上。全国の商工会議所・経営者団体などでのセミナー講師、上場企業・中堅企業での研修講師を年間200日以上務める。著書『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則』(産業能率大学出版部)は7刷を重ねるロングセラー。「情熱的でドラッカー愛に溢れる講義は、まるでドラッカーのイタコだ」と支持する経営者が後を絶たない。

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