
経営リーダーのあなたへ。
社員は毎日忙しく働いている。
しかし、思うように組織全体の生産性が上がらない。
このような課題を抱える組織は少なくありません。
あなたの組織の社員に、「あなたの仕事の成果は何ですか?」と問いかけてみてください。
全員が、迷わず明確に答えられるでしょうか。
もし答えられないとしたら、彼らは「なんとなく」仕事をしている状態と言えます。
会議、営業、日々の書類作成。
それぞれに明確な成果が定義されていなければ、生産性が上がるはずがありません。
ただ働くことと、成果を上げることは全く異なります。
ドラッカーは、成果を上げる鍵について明確に指摘しています。
それは、「成果を明確にし、成果に集中する」ことです。
この記事でまとめたこと
成果に集中するとは「捨てる」こと
成果を定めた後、次に必要となるのが「集中」です。
集中とは、単に一つのことを頑張ることではありません。
ドラッカーはこう言います。
成果を上げるためには、成果につながらない一切の行動を組織からやめさせなさい、と。
赤い色に集中したとき、それ以外の色が目に入らなくなるように。
成果に集中するとは、成果につながらない業務を完全に「捨てる」ことを意味します。
成果に直結しない業務をいくら効率的に行っても、意味はありません。
船の底に牡蠣殻がつけば進みが遅くなるように、組織も古い業務や慣習という殻を落とさなければ、前に進むことはできない。
経営者であるあなたがすべきことは、社員から無駄な仕事を取り上げ、安全に本来の業務へ向かわせることです。
【村瀬式ドラッカーの要点】
生産性向上の鍵は、成果を明確にし、成果につながらない一切の行動を組織から取り上げることにある。【社長への問いかけ】
あなたの会社には、昔からの慣習で「なんとなく」続けているだけの業務はありませんか?
「なんとなく働く」から「成果に集中する」への転換
| 陥りやすい罠 | 真のパラダイム転換 |
|---|---|
| To Doリストを上から順にこなす | その日の「最重要の成果」から取りかかる |
| 多くの業務を効率よくこなす | 成果につながらない業務を捨てる |
| 社員に仕事を任せたままにする | 経営者が「成果は何か」を常に問いかける |
組織の生産性を圧倒的に高める3つのステップ
ステップ1:すべての仕事の「成果」を明確に定義する
朝一番に、社員へ問いかけてください。
「今日の仕事の成果は何ですか?」
「今日の最重要事項は何ですか?」
まずは、一人ひとりの仕事の着地点を明確にします。
この問いかけが、漫然とした作業を、目的のある行動へと変えます。
ステップ2:「廃棄会議」で無駄を洗い出す
月に一度、あるいは二ヶ月に一度。
成果につながらない行動を捨てるための場を設けます。
社内の過剰な報告、形骸化した会議、成果の出ない慣習。
これらを洗い出し、やめる決断を下してください。
ステップ3:成果に直結する業務だけに「集中」させる
無駄を捨て去ることで生まれた時間とエネルギーを、ステップ1で定めた最重要事項に注ぎ込みます。
余計な仕事を取り上げ、社員が本来の成果に向かって没頭できる安全な環境を整える。
これが、経営者としての重要な役割です。
【村瀬式ドラッカーの要点】
成果を明確にし、「廃棄」を定期的に実行することで、組織のエネルギーは真の成果へと集中する。【社長への問いかけ】
明日の朝、社員に「今日の最重要の成果は何か」と問いかける準備はできていますか?
■ 村瀬からの情熱のエール:リーダーたるあなたへ
ただ忙しく働くのではなく、真の成果を上げる組織を創り上げることなのです。
社員が目の前の作業に追われ疲弊するのではなく、自分の仕事が何に貢献しているのかを明確に理解し、誇りを持って取り組める環境を用意してあげてください。
余計な重荷を下ろし、迷いなく真っ直ぐに成果へ向かえる舞台を整えることこそ、リーダーたるあなたに託された使命なのだと私は確信しています。
あなたの冷静な決断と、未来を信じる強い情熱が、必ずや組織の生産性を劇的に飛躍させてくれるのです!
※本記事は「ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則」(村瀬弘介著:産業能率大学出版)の実践の参考記事です。
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