成果を上げるものは、時間を細切れにはしない。細切れ時間では意味がない。【ドラッカー名言】

まとまった時間をとることこそ、仕事で成果を上げる鍵になります。

時間はあらゆる人が平等に与えられているエネルギーです。

60分の仕事を上げるには、60分の集中した、まとまった時間を取らねばなりません。

10分毎にさえぎられて6回の時間を重ねても、30分の仕事も終わりません。

成果をあげるためには、注意して集中した時間を取る心がけが必要なのです。

これは現代のオフィス環境では非常に難しい事です。

ドラッカーのコンセプトで組織の生産性を高める鍵を動画で解説しています。

成果を上げるものは仕事からスタートしない。時間からスタートする。

まとまった時間が鍵なのである。【ドラッカー著・経営者の条件】

■現場のアクションプラン

【1】まず「まとまった時間」を先に確保する

細切れの空き時間を後から埋めるのではなく、90分ほど集中できる時間の塊を、先に予定表へ入れてしまう。会議や雑務は、その周りに寄せていく。

【2】「何に時間が消えたのか」を一週間だけ記録する

記憶ではなく事実で時間をつかむ。実際に書き出してみると、成果につながっていない時間が驚くほど多いことに気づく。

【3】成果を生まない時間を、今週ひとつ捨てる

惰性で続く会議、目的のあいまいな打ち合わせ、誰も読まない資料づくり。思い切って、ひとつやめてみる。それだけで、まとまった時間が生まれる。

■成果につながる方法とそうでない方法

成果につながる方法 成果につながらない方法
まとまった時間を先に確保する 空いた時間で片づけようとする
時間からスタートする 仕事・TODOからスタートする
何に時間を使ったかを事実で記録する 記憶や感覚で「忙しい」と判断する
最も重要な一つの仕事に集中する 複数を同時に少しずつ進める
成果を生まない仕事を思い切って捨てる 惰性の会議・資料を続ける

■経営者へのメッセージ

時間だけは、どんな人にも等しく与えられています。社長にも、新入社員にも、一日は二十四時間。そこに差はありません。

それでも成果に差が生まれるのは、その時間を細切れのまま流してしまうのか、まとまりとして束ね、本当に大切なことへ注げるのか。その一点にかかっています。

忙しさに追われる日々の中で、立ち止まって時間を見つめ直すのは、勇気のいることかもしれません。けれど、あなたが自らの時間を取り戻したとき、その姿は、社員にとって何よりの手本になります。

焦らず、まず一日の中に、静かに考えられる時間を、ひとつ。そこから、組織は変わっていきます。

■参考にしたい時間管理に関する名言

「時間は最も乏しい資源である。それが管理できなければ、他の何ものも管理できない。」
── ピーター・ドラッカー『経営者の条件』

「成果をあげる者は、仕事からではなく時間からスタートする。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。」
── ピーター・ドラッカー『経営者の条件』

「集中とは、真に意味のあることは何か、最も重要なことは何かという観点から、自らの時間と行動について決定を下す勇気のことである。」
── ピーター・ドラッカー『経営者の条件』

「大きな成果をあげる者は、最も重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない。」
── ピーター・ドラッカー『経営者の条件』

■クライアントの実践事例

私のお客様の、製造業C社(社員40名)の社長さんは、朝から晩まで現場を飛び回り、見積り、来客対応、クレーム処理と、一日が細切れで消えていくのが悩みでした。「考える時間がまったくない」と、疲れた表情で相談に来られたのを覚えています。

そこで私がお願いしたのは、たった一つだけ。毎朝、始業前の45分を「誰にも邪魔されない、経営を考える時間」として先に確保してください、ということでした。最初は「そんな余裕はない」と渋られました。それでも、その45分に「今日、会社にとっていちばん大事な成果は何か」を一つだけ書き出す習慣を、続けていただいたのです。

三か月後、C社の社長さんの表情が変わりました。場当たりの対応が減り、幹部に任せられる仕事が見えてきて、現場は少しずつ自分たちで回り始めた。半年後には、社長にしかできない新規事業の構想に、時間を使えるようになっていました。

変えたのは、時間の量ではありません。「まず、まとまった時間を先に取る」という順番だけです。

■時間管理に関してよくある質問と実践へのアドバイス

Q. 忙しくて、まとまった時間なんて取れません。

A. 多くの方がそうおっしゃいます。ですが、順番が逆なのです。空いた時間にまとまりを探すのではなく、まとまった時間を先に確保し、残りで細かな用事をこなす。時間は「余る」ものではなく「先に取る」ものだと考えてみてください。

Q. 時間管理術やアプリをいろいろ試しましたが、続きませんでした。

A. 道具の問題ではないことがほとんどです。ドラッカーは「仕事からではなく、時間からスタートせよ」と言いました。何をやるかの前に、自分の時間が今どう使われているかを直視する。そこから始めると、道具に頼らずとも変わっていきます。

Q. 管理職の自分は時間を作れても、部下が細切れで動いています。

A. それこそ管理職の出番です。部下一人ひとりの時間の使い方を見て、成果につながらない仕事を取り上げ、集中できる時間を守ってあげてください。時間を守ることは、部下の成果を守ることです。

Q. まとまった時間を、まず何に使えばいいのでしょうか。

A. 目の前の作業ではなく、「成果に直結する、いちばん重要な仕事」に使ってください。考える仕事、決める仕事、人を育てる仕事。細切れ時間では決してできない仕事にこそ、まとまった時間を充てるのです。

なぜ、今の管理職研修だけでは組織は変わらないのか

ここまでお伝えしてきた考え方や実践法は、確かに組織を変える力を持っています。ただ、正直に申し上げると、個人の工夫や一度きりの研修だけでは長続きしないことも多いのです。担当者が代われば元に戻り、忙しくなればまた元のやり方に引き戻される。そんな会社を、私は数多く見てきました。

変化の遅い時代は、決められたことを回す「管理する管理職」でよかった。しかし今、求められているのは、経営者と視点を合わせ、一丸となって組織に変化を生み出すチェンジリーダーです。生産性、部下育成、理念の浸透——管理職が抱える課題の根本を解くヒントは、すべてドラッカーにあります。だからこそ、普通の管理職研修ではなく、ドラッカーを学ぶ研修が必要なのです。

難解なドラッカー理論を、中小企業がすぐ実践できる「仕組み」に

とはいえ、ドラッカーは難解です。言葉を抽象的に学ぶだけの研修やセミナーは「難しいだけ」で終わり、中小企業の現場では使えないことがほとんどです。

そこで村瀬弘介は、ドラッカーの理論を、中小企業がそのまま実践できる形に体系化しました。それが「村瀬式・ドラッカー7つの原則」です。導入企業は257社以上、土台となる書籍(産業能率大学出版部)は7刷のロングセラーになっています。

「分かる」だけでなく「腹落ちする」研修

知識を詰め込むだけの研修とは違います。受講した社長・管理職の方が、その場で自社の課題に置き換え、「明日、これをやろう」と動き出す。情熱と感動を伴い、心から腹落ちする——それが村瀬式の研修です。これまでの受講実績は1,520名以上。「社長の魂に火がつく」と言っていただくことも少なくありません。

管理職が育てば、組織そのものが変わっていく

一人の管理職が変われば、チームが変わります。チームが変われば、次世代の幹部が育ちます。そして組織全体が、自ら成果を生み出す集団へと変わっていく。管理職研修・社員教育は、その変化の連鎖の起点です。


ドラッカー7つの原則研修

ドラッカーの原理原則を組織に導入し、成果に集中する強い組織をつくる。それが、村瀬式・ドラッカーの管理職研修です。対象は経営者・経営幹部・上級管理職・マネージャー。社長の判断軸づくり、経営チームの育成、管理職のリーダーシップ向上を、コンサルティングと研修を組み合わせて実現します。

貴社の管理職研修・人材育成の課題に合わせたご相談も承っております。まずはお気軽にお問い合わせください。研修の詳細はこちらのページをご覧ください。

ブログ執筆者:ドラッカー専門の経営コンサルタント 村瀬弘介

中小企業向けに、難解なドラッカー理論を「そのまま実践できる仕組み」へと体系化した「村瀬式・ドラッカー 人を活かす経営7つの原則」を提唱。導入企業257社以上、受講者1,520名以上。全国の商工会議所・経営者団体などでのセミナー講師、上場企業・中堅企業での研修講師を年間200日以上務める。著書『ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則』(産業能率大学出版部)は7刷を重ねるロングセラー。「情熱的でドラッカー愛に溢れる講義は、まるでドラッカーのイタコだ」と支持する経営者が後を絶たない。

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